2013年2月6日水曜日

のぞきからくり 概要 「不如帰」

 のぞきからくり


紙芝居より古く、江戸時代からあった庶民の娯楽
 のぞきからくり(覗絡操)は江戸時代の寛永年間に生まれ、社寺の祭礼・縁日に欠かせない風物誌となった。
 広場に屋台を組み、覗き穴から中の絵を見せながら、興行師が独特の節回しで口上を語り、場面 に応じて絵が入れ替わる仕掛けになっている。

さあ、いらっしゃい! はい、のぞいて、のぞいて!
上の穴が大人用、下の穴は子供用。始まるんだよ、始まるんだよ。中は歌に合わせて変わります!

  有名な外題
1.不如帰(ほととぎす)
2.勧善懲悪 この世の誡め 地獄極楽
3.金色夜叉
4.伊達娘恋の緋鹿子 八百屋お七


 不如帰(ほととぎす)

浪子の幸はどこにある

明治の文豪、徳富蘆花の不朽の名作[不如帰]
新派大悲劇、片岡子爵の長女、浪子と海軍少尉男爵川島武男との悲しい恋物語
結核に冒された浪子は実家に帰されてーー

三府の一の東京にーて  浪に漂う益荒男は
はかない恋にさまよいて 父は陸軍中将にて

片岡子爵の長女にて  桜の花の咲いた様な
人もうらやむ器量よし その名ー片岡浪子嬢ー
   <中略>
一度帰りしその時は浪さん我が家の人ならず
二度目帰りしその時は浪さんこの世の人ならず
ないて血を吐くほととぎす

『人間はなぜ死ぬのでしょう
死んでも私はあなたの妻ですわ、未来の後までも』



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