2013年7月18日木曜日

のぞきからくり 「ロス疑惑 疑惑の銃弾」 三浦和義物語

 悲劇の夫かはたまた完全犯罪か

のぞきからくり 「ロス疑惑 疑惑の銃弾」 「三浦和義物語」 ロックバージョン(2000年版):昭和ロマンを楽しむ会



1981年に三浦和義の当時の妻(三浦一美)がカリフォルニア州ロサンゼルスで何者かに銃撃されて意識不明の重態となる事件が発生し、自らも足を撃たれて負傷した。当初マスコミは「悲劇の夫」として三浦を扱った。1982年11月に、妻が死亡したことで、この事件の報道は収束した。
しかし、1984年に『週刊文春』をはじめとするマスコミにより「保険金目当ての殺人」であるとの報道がなされた。

経緯
1981年8月31日、輸入雑貨商を営む三浦和義が妻(和美)とロサンゼルス旅行中、宿泊していたリトル東京のホテルの部屋で妻が一人になったとき、アジア系の女性によって頭部を鈍器で殴打され妻は軽症を負う(殴打事件)。
同年11月18日午前11時5分頃(現地時間)、三浦夫妻はロサンゼルス市内の駐車場で2人組の男に銃撃され、妻は頭を撃たれて意識不明の重体。夫の三浦も足を撃たれ負傷した(銃撃事件)。

1982年1月、三浦は「悲劇の夫」として日本のマスコミに登場した。妻は日本に移送され大学病院に入院したが意識が戻ることはなく11月に死亡した。三浦は、保険会社3社から計1億5500万円の保険金を受け取った。

日本での審理
東京地裁:無期懲役
東京高裁:証拠不十分で無罪
最高裁:2003年3月に無罪となり、銃撃事件の日本における三浦の無罪が確定した。

アメリカでの審理
2008年2月22日にアメリカの自治領であるサイパンにおいて三浦は、現地に出向いていたロサンゼルス市警の警官に殺人容疑で逮捕された。2008年10月10日にサイパンからロサンゼルス市警に身柄が移送された。しかし、同日にロサンゼルス市警内の留置所にて三浦が首を吊っているのが発見され、病院に搬送されたが死亡が確認された。

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のぞきからくり 不如帰(ホトトギス) 実演

昭和の初期まで縁日などで親しまれた大道芸「のぞきからくり」、のぞき穴をのぞくと押絵と凸レンズが作り出す立体的な世界が広がっている。「のぞきからくり」は、映画やテレビの普及によって完全に消えてしまい現在は博物館でしか見ることができない。

のぞきからくり「不如帰」(ホトトギス)実演:昭和ロマンを楽しむ会
「不如帰」は徳冨蘆花(とくとみろか)の不朽の名作で1898年(明治31)から1899年まで「国民新聞」に連載された。明治時代のベストセラー小説。

「人間はなぜ死ぬのでしょう 死んでも私はあなたの妻ですわ、未来の後までも」
「八千八声 ないて血を吐くほととぎす」

落語の「天王寺詣り」に天王寺の境内でやっているぞのきからくり「不如帰」の口上が入っている。同じ不如帰でも各地によってさまざまな文句とからくり節があった。

あらすじ:片岡陸軍中将の娘浪子(なみこ)は、海軍少尉川島武男(たけお)と結婚したが、結核にかかり、家系の断絶を恐れる姑によって武男の留守中に離縁される。二人の愛情はとだえなかったが、救われるすべのないまま、浪子は、もう女になんぞ生まれはしないと嘆いて死ぬ。

映画「長屋紳士録」(1947)で笠智衆が歌った「不如帰」(ほととぎす)の口上(からくり節)

三府の一の東京で(ああどっこい)/波に漂うますらおが/はかなき恋ににさまよいし/父は陸軍中将で/片岡子爵の長女にて(ああどっこい/桜の花の開きかけ/人もうらやむ器量よし/その名も片岡浪子嬢/(ああちょいと)海軍中尉男爵の/川島武男の妻となる/新婚旅行をいたされて/伊香保の山にワラビ狩り(ああどっこい)/遊びつかれてもろともに/我が家をさして帰らるる/(ああちょいと)武男は軍籍あるゆえに/やがて征くべき時は来ぬ/逗子をさしてぞ急がるる/浜辺の波のおだやかで(ああどっこい)/武男がボートに移るとき/浪子は白いハンカチを(ああどっこい)/打ち振りながら/「ねえ、あなた早く帰って頂戴」と/仰げば松にかかりたる/片割れ月の影さびし/実にまあ哀れな不如帰」 

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